1,2年生の校外学習に同行してきました
今回の校外学習の目的地は、きたみふれあい広場でした。それをサポートするため、1年生、2年生それぞれ3名のお助け隊・ボランティアの方が同行してくれました。
その時の皆様の様子をお伝えします!
1年生 初めての校外学習
天気が危ぶまれた金曜日でしたが、そんな曇り空を一掃するような笑顔の1年生が校庭に集合しました。お助け隊はそんな1年生を見て、「かわいいね」」と、つられて笑顔になってしまいました。
集合直後は浮足立っている様子の一年生に、出発前に担任の先生と校長先生から、校外学習のねらいの確認がありました。
「やくそくをまもって、ともだちとたのしくすごそう。」
先ほどまでの様子とは違って、座って静かに聞いている子どもたちの様子は真剣そのもの。成長を肌で感じました。
出発!
輝く笑顔で整列して歩く一年生たち。主事さんが走って安全確認をされる中、先生の指示に従って、子どもたちは2列になったり、4列で横断歩道を渡ったりするなど、素早く行動していました。
指示を聞く一方、一年生たちは道端に咲く花や建物を見て「このお花、きれい!」「あれ見たことある!」「ここ、いつも通る道だ!」と、お助け隊にたくさん発見を教えてくれました。
何でもない風景も、子どもたちには好奇心を刺激される教材なんだな、と改めて感じた瞬間でした。
お助け隊の役目
きちんと整然と並んで移動している子どもたちでしたが、それでも交通安全に完璧はありません。
狭い道路で車とすれ違う際、素早く道路の隅に寄らなければならなかったり、自転車や通行人の方との道の譲り合いなど、その場の臨機応変が求められることが大変でした。
先生方が子どもたちに注意を促し、主事さんが旗を振って整列させている中、お助け隊は改めて一人一人に声をかけたり、遅れている児童がいれば一緒に安全を確認しながら列に戻るなど、細やかな対応で子どもたちと先生をサポートしていました。
そのおかげで1年生の移動が安全かつスムーズに進みました。
無事きたみふれあい広場に到着
スムーズな移動のおかげで、きたみふれあい広場に予定よりも早く到着しました。また、子どもたちは、走り回って楽しい時間を過ごしました。一方、お助け隊は周囲の見守りや、トイレへの引率などを行いました。
主事さんやお助け隊の補助により、先生たちは子どもたちとの遊びに全集中!!先生の本気の鬼ごっこに子どもたちは大喜びして走り回っていました。
また、子どもたちも安心してトイレに行くことが出来てホッとしている様子に、自分がここにいることが直接的に子どもたちの役になっている実感がありました。
帰路でも楽しい校長先生とのひと時
再びお約束を確認し、帰路についた子どもたちでしたが、疲れと空腹で足取りも重くなっていました。
そんな中、最後尾に引率しておられた校長先生と、子どもたちのやりとりが印象的でした。
帰り道、疲れを気にさせないよう、子どもたちとしりとりを始めた校長先生。子どもたちは大はしゃぎです。校長先生は行きよりも子どもたちにたくさん話しかけ、楽しい雰囲気を維持しながらも励まし続けていました。
次第に、考えている子の順番を飛ばして、しりとりの言葉を口にだしてしまう子どもたちがでてくる中、校長先生は「ルールを守る方が楽しい」と根気強く伝え続けました。
この時、「校長先生は、やっぱり教育のプロだ!」とハッとしました。最後まで、「やくそくをまもって、ともだちとたのしくすごそう。」という課外学習のねらいを、子どもたちに教育する校長先生の姿に、感嘆しっぱなしの帰路でした。
2年生 校外学習
1年生の校外学習の数日後、2年生もきたみふれあい広場へ校外学習に出発しました。お弁当をリュックサックに入れ、子どもたちは冒険気分で足取りも軽く、颯爽と歩き始めました。
感謝の気持ち
気温も湿度も高い過酷な環境の中、子どもたちはしっかりと先生の指示に従い、きたみふれあい広場へ向かいました。
そんな中、2年生の子どもたちは、主事さんが交通安全の確認、確保のために先頭に走ったり、最後尾に戻ったりしていることに気づいていました。主事さんたちが自分たちの安全を守ってくれることを感じ、安心と感謝の気持ちを持ったようです。
きたみふれあい広場での自然観察
広場に到着した子どもたちは、スランプラリーなど、様々なミッションに挑戦しました。広い広い面積を駆けまわりながら、自然を体いっぱいに体感していました。
普段見過ごしがちな虫や植物が子どもたちを育ててくれる、そんな素敵な時間を過ごすことができました。
お弁当の時間も忘れられない時間になりました。普段、教室で食べる給食とは違う美味しさは、子どもたちの思い出に残ったに違いありません。また、友達と顔を見合わせながら笑顔が止まらない2年生に、見ているこちらも笑顔になりました。
暑さとの戦いだった帰路
残暑が厳しかったこの日、2年生の帰路は暑さと湿度との戦いでした。列を乱さないように気を付けながら歩き続けるのは、想像以上に体力が消耗していきます。
さらに、マスクを外す習慣がない今の子どもたちには、マスクを外すべきかどうかの判断も難しかったようです。先生や保護者が率先してマスクを外して促していましたが、悩んでいる子どもたちも大勢いました。
また、2年生の中には、水筒がすでに空になっており、水道の水を補充する児童がたくさんいました。事前に水分を多く持ってくるよう周知はされていましたが、想像以上の暑さ高湿度で、たくさんの水分補給が必要になっていたのです。
水道に列をなす子どもたちを見て、ボランティアとして参加してくれた2年生の保護者の方が、
「最近は気温・湿度の変動が激しく、広場は涼しいのか暑いのか、水はどのくらい持たせればいいのか、たくさん持たせて重すぎないか、ものすごく悩んだ」
と言っていたのも納得しました。
社会情勢と気候の変動が激しいこの昨今、ひとつひとつがとても難しい判断の積み重ねであることを実感した瞬間でした。
時には「暑い」「水飲みたい」「疲れた」と苦しい気持ちを吐露する2年生たちでしたが、「ひとりじゃない」「みんながついてる」と連帯感を感じながら、一歩、一歩足を動かしていました。
私たちは子どもたちの様子をみながら、励まして共に歩みました。全員が校内に到着したとき、安堵でいっぱいになったことは忘れられません。
子どもたちの顔を見る、それだけでも安心、安全、健康につながることを感じ、学校行事に参加すること大事さを考えた一日でした。
校外学習を終えて
1年生も2年生も、子どもたちは達成感のある顔で教室に戻っていきました。彼らと手を振って別れたお助け隊・ボランティア皆様は、「大変でしたけど楽しかったですね!」と明るい笑顔で帰られました。
お助け隊やボランティアがいなくても、無事に校外活動は終了できたでしょう。しかし、参加したことで子どもたちの笑顔や先生の安心が増えたことは間違いありません。
見守るだけ、声をかけるだけ、いるだけでも子どもたちの健やかな成長や安全につながることがあります。
PTA活動はこれから学校と児童・保護者の皆さまとだけでなく、地域と連携し、IT化の推進、業務効率化を進めながら変化しつづけたいと思います。